交通事故

車やバイク・自転車の運転時はもちろん、歩行時にも予期せず起こるのが「交通事故」の怖さです。

交通事故は、受傷時のエネルギーが非常に大きいため、目に見えるケガだけでなく、精神的なストレスによってさまざまな症状が現れやすく、症状が長引くことも多いです。

事故直後は痛みなどの症状を感じなくても、必ず速やかに(遅くとも2週間以内に)整形外科を受診するようにしましょう。

当院では、患者様の身体的・心理的な問題に真摯に向き合い、治療を行います。さらに、交通事故によるケガの患者様が安心して治療に専念できるよう、保険会社とのやり取り、職場への対応についてもアドバイスを提供しています。

どんな小さな心配事でも、院長までお気軽にご相談ください。

交通事故によるケガの特徴

症状が長引く・後から出る傾向がある

交通事故によるケガは、その場では軽いと感じても、後日症状が現れたり、長引くことがよくあります。体に受けた衝撃が原因で、時間が経つにつれて痛みや違和感が増すことが多いのです。特にむち打ち症などは、事故直後は何も感じなくても、数日後に強い痛みを感じることがあります。

痛みが強い

交通事故の衝撃は予想以上に強く、痛みも非常に強くなる傾向があります。骨折や打撲、捻挫などの外傷はもちろん、体の深部に影響を与えることがあり、その痛みが長期にわたる場合も少なくありません。

目に見える外傷以外の損傷や精神的ストレスもある

交通事故では、外見上は問題がなくても内部に損傷があることがあります。また、事故のショックや精神的なストレスも無視できません。精神的なストレスが原因で、不眠や頭痛、食欲不振など、さまざまな体調不良を引き起こすことがあります。

交通事故によるケガで多い疾患・症状

むち打ち症(頚椎捻挫・外傷性頚部症候群)

むち打ち症は、交通事故による衝撃で首が急激に前後に振られることで発生するケガの一種です。この動きにより、頚椎(首の骨)や周囲の筋肉、靭帯、神経が損傷を受けます。むち打ち症は、以下のような症状が特徴です。

  • 首の痛みとこり: 衝撃によって首の筋肉や靭帯が損傷を受けるため、痛みやこりを感じることがあります。首を動かすと痛みが増す場合もあります。
  • 頭痛: 頚椎の損傷が原因で、頭痛が発生することがあります。これは緊張性頭痛や偏頭痛のように感じられることがあります。
  • めまい: 頚椎の損傷や緊張によって、平衡感覚が乱れ、めまいを感じることがあります。
  • 肩や腕のしびれ: 頚椎の損傷が神経を圧迫することで、肩や腕にしびれや痛みが現れることがあります。この症状は、頚椎から手にかけての神経の通り道に沿って現れます。
  • 集中力の低下や疲労感: 頚椎の損傷による痛みや不快感が続くと、集中力の低下や疲労感を感じることがあります。これは慢性的な痛みや不快感が生活の質に影響を与えるためです。

むち打ち症は、事故直後には症状が軽く感じられることが多いですが、数日経ってから痛みや不快感が強くなることがあります。このため、事故後すぐに症状がなくても、必ず医師の診断を受けることが重要です。

適切な治療を受けることで、むち打ち症の症状を軽減し、早期の回復を目指すことができます。当治療院では、むち打ち症に対する専門的な治療を提供し、患者様一人ひとりに合った最適な治療プランを提案いたします。交通事故によるむち打ち症でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。

交通事故治療の費用はどのくらいかかりますか?

交通事故の治療費については、原則として加害者側が負担するため、被害者(患者様)の負担はありません。治療費は加害者側の自賠責保険や任意保険でカバーされ、保険会社が直接医療機関に支払う形となります。

ただし、保険会社からの事前連絡がない場合は、一時的に患者様に立て替えていただく必要があります。保険会社からの確認後、立て替え分は返金いたしますのでご安心ください。

また、被害者側に過失がある場合など、一部のケースでは保険会社が治療費を負担しないこともあります。その際も、迅速に適切な治療を受けていただけるようサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。

交通事故治療には、治療期間の区切りがあるのですか?

交通事故治療には、治療期間の区切りが存在します。この区切りとは、治療を続けても症状の改善が見込めず、状態がこれ以上良くも悪くもならない状態、いわゆる「症状固定」となった時を指します。

症状固定とは?

症状固定とは、医療的に見てこれ以上の治療を行っても症状が改善しない状態を指します。この時点で、症状が安定し、今後も改善する見込みがないと判断されます。

症状固定の重要性

症状固定は「損害額算定の基準点」とされることが多く、保険会社ではこの時点をもって治療費の支払いを終了することが一般的です。具体的には、症状固定が確認された時点で、加害者側の保険会社は治療費の支払いを終了し、後遺障害の等級認定や損害賠償の手続きに進むことになります。

注意点

必ずしも症状固定=加害者側保険による治療費支払いの打ち切りではありません。症状固定後も必要な治療やリハビリがある場合、引き続き保険会社と相談しながら治療を続けることも可能です。

当院の対応

当院では、症状固定の判断は行いますが、そのタイミングについては患者様と密に相談しながら決定します。具体的には、患者様の症状や生活状況、治療の進行状況を考慮し、最適なタイミングで症状固定を決定します。

  • 相談と診断: 定期的に患者様の状態を診察し、症状固定の可能性について相談します。
  • 患者様の意見を尊重: 患者様の意見や希望を尊重し、納得のいく形で症状固定を決定します。
  • 必要なサポート: 症状固定後も、リハビリやフォローアップを続けるためのサポートを提供します。

症状固定について不安や疑問がある場合は、どんなことでもお気軽にご相談ください。患者様一人ひとりに最適な治療とサポートを提供することをお約束します。